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2010.08.05

【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)9

15062804

営舎の湯殿で、私は身体を清めた。

サジャルダが、取り上げられていた私の剣と鎧を持って来てくれた。剣は曇りなく研がれ、鎧も綺麗に手入れがされていた。
「これは、キミが?」
「いえ、私だけではありません。我が隊の者が交代で」
「そうか、礼を言う。皆にも伝えて欲しい」
「それはルガジーン様自ら、皆に言ってやって下さい。我ら全員、大隊長殿の復帰を心からお待ち申しております」

私は、胸が熱くなった。

だが何故召喚されたのか、まだ詳細は不明なのだ。許されるのか、厳罰を処せられるのか。
「ありがとう。願わくば、そうしたい」
不滅隊の若者は、そんなサジャルダと私のやりとりをじっと聞いていた。

久しぶりに鎧を着けると、身が引き締まる思いがした。私は悩むのをやめようと思った。自分のした事はした事だ。あの時見舞われた皇国の危機は退ける事が出来た。多くの命を救う事が出来たのだ。この命ひとつ、どうなろうと良いではないか。御前にて、私は言い訳はすまい。粛々と運命を受け入れよう。

「お仕度はお済みですか?」
リシュフィーと呼ばれた不滅隊士が言った。
「はい」
「では、参りましょう」
サジャルダは背筋を伸ばして私に敬礼した。私はサジャルダに感謝をこめて頷いた。

リシュフィーの後に付き従い、私は歩き始めた。


(つづく)

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