« 【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)7 | トップページ | 【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)9 »

2010.08.05

【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)8

Rughadjeen8

皇宮への召喚命令が私にもたらされた。

使者として訪れたのは、不滅隊の隊長ラウバーン殿であった。見張りの兵士が恭しく開いた扉から、彼は入って来た。私は立ち上がり出迎えた。

「貴公が、ルガジーン殿か」
ターバンと鼻まで覆った布の間から、鋭い目がこちらを見ていた。虹彩が異様な光を帯びている。これが噂の真なる不滅の者なのか。見ていると身体の芯から冷気が沸き立つ、魔物の無慈悲を湛えた瞳。だが私は目を逸らさなかった。
「そのような呼び方は恐れ多い、私は一介の兵士に過ぎません」
異形の瞳に面白がる様な光が踊った。
「エルヴァーンとは尊大な輩が多いものだが、成程、貴公は噂通りの人物と見える」

廊下を慌しく歩いて来る物音と共に、ミッサード元帥が飛び込んで来た。
「私に何の断りもなく、これは一体どういう事です!」
「聖皇様直々の御命令なのだ」
ラウバーン隊長は、じろりとミッサード元帥を睨んだ。
「閣下は、聖皇様のご威光より自らの方が上とでも?」
ミッサード元帥の顔に恐怖が浮かんだ。おそらく異形の目をまともに見たのであろう。
「と、とんでもない!いや・・そ、そうと解れば、すぐにこの者を釈放致します」
ミッサードの後ろにいた見張りの兵士が、ちらりとこちらを見た。彼は私に笑顔を見せ、そしてすぐに真面目な顔に戻った。

「リシュフィー」
ラウバーン隊長は、廊下に控えていた不滅隊の者を呼んだ。
「謁見までルガジーン殿に同行せよ」
「はい」
その声に私は聴き覚えがあった。ラウバーン隊長はミッサード元帥の方を再び見た。
「これで閣下の杞憂は晴れるであろう。ルガジーン殿に不審な振舞いあらば、あの者が始末を」
「そ、そうでありますな」
ミッサード元帥は鷹揚に笑ってみせたが、私を見た目は憎悪に燃えていた。


(つづく)

にほんブログ村 ゲームブログへ

« 【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)7 | トップページ | 【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)9 »

【小説】天蛇将誕生秘話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549996/49063482

この記事へのトラックバック一覧です: 【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)8 :

« 【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)7 | トップページ | 【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)9 »

フォト

ランキング

  • にほんブログ村 ゲームブログ FF11(FFXI)へ
    にほんブログ村 ゲームブログへ
    にほんブログ村 ゲームブログ FF14(FFXIV)へ

recollectionsXVI

  • Ff1415071846
    エオルゼアの旅の記憶

@juanalike

FFXIV

game

無料ブログはココログ