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2010.08.05

【小説】女神は暁に詠う(天蛇将誕生秘話)10

Rughadjeen10

宮殿の敷地内は、一般人が立ち入る事は許されない。

宮殿の正面に検問所がある。警備の不滅隊士とリシュフィーが小声で何事か言葉を交わした。私達は中へと通された。

「ここから先は、我ら不滅隊と宰相に許しを得た者しか入れません」
ラウバーン隊長が、不滅隊士に同行を命じた真の意図に、私は気が付いていた。狐に獅子を食われてしまった者達から私を守る為なのだ。

謁見の間に、私は導かれた。

「恐悦に存じます」
聖皇様の玉座の御簾の前に、私は跪いた。ラズファード宰相が御簾の傍らに立っていた。私と同年代に見える。この国を支える切れ者と名高い人物である。宰相は言った。
「 しばらく謹慎していたと聞いたが?」
「ははっ・・」
今回の件がどの様に伝わっているのか分からない。だが言い訳はすまいと決めたのだ。私は余計な事は口にしなかった。

御簾の向こうから細い声がした。
「・・すまぬことをした」
私は驚いた。聖皇ジャルダーンの亡き後即位した聖皇が女性である事は、それとなく民の間でも噂になっていた。驚いたのは、その御声があまりにも若かったからである。幼いと言っても良い程に。
「勿体無きお言葉・・」
私は驚きを隠して返答申し上げた。

ラズファード宰相が言った。
「ルガジーン殿。貴公の活躍、何故陛下の御耳に入ったか分かるか?」
「恐れながら」
「貴公は兵に愛されているな。嘆願書が山のように届いたのだ」
サジャルダや部下の顔が私の脳裏に浮かんだ。

御簾の中から再び御言葉があった。
「わらわも同感ぞ。そなたは皇都を、そして、ひいてはわらわを護った最大の・・」
「陛下」
宰相が、やんわりと遮った。



(つづく)

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